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このサイトについて

このサイトでは、社会保険労務士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー(FP)、行政書士、宅地建物取引主任者など、ビジネス関係の資格を目指す方々に、合格するために必要な勉強法のノウハウを紹介しています。

長引く不況や経済の停滞によって、将来に不安を持つ人が増えており、これらビジネス関係の資格の受験者は増加しています。どの資格試験も競争は激しく、難易度はますますアップしているといえます。ひと昔前であれば、そこそこ勉強すれば取れた資格も、今はそうではありません。確実に合格を手にするためには、ただやみくもに勉強するのではなく、一層「効率的」で「効果的」な学習が必要になっているのです。

管理人は、難易度の高い資格から、比較的やさしいビジネス資格まで、今までに夫婦あわせると10個近くの資格を受け、合格してきました。資格試験は、難易度によって必要な勉強量はそれぞれ違いますが、合格に必要な勉強法のエッセンスは共通しており、いわば「合格の鉄則」があります。

私たちが多くの資格取得を通じて勉強してきた経験から、これからビジネス資格を目指して勉強する方々、すでに勉強中だけれどなかなか結果が出ない、という方々に、ぜひ知っていただきたい勉強法のコツや勉強の心構えについてお伝えしていきます。

管理人プロフィール

東京在住の夫婦です。
夫は不動産鑑定事務所経営、妻はFPの資格を活かして保険代理店を経営しています。

夫:shimo、1974年生まれ
取得資格:不動産鑑定士、中小企業診断士、宅地建物取引主任者、日商簿記2級、TOEICスコア850
「ビジネス資格 合格必勝勉強法」のコンテンツを担当しています。
上記資格は、すべて仕事と両立しながらの一発合格を果たしています。

妻:yayoi、1972年生まれ
取得資格:社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、DCプランナー2級、日商簿記3級
「ビジネス資格 合格必勝勉強法」のサイト制作を担当しています。

<管理人(夫)の歴史>

(1) 就職〜不安な日々

私は、新卒である通信関連の大手企業に入社しました。その頃は今ほどではありませんが、バブル崩壊後の就職難で、とりあえず安定している会社であればどこでもいいや、という感じで就職先を決めていました。

しかし、入社して2〜3年も経たないうちに、「この会社にずっといて良いのだろうか?」「もし40代、50代になってクビになったとしたら、やっていけるのだろうか?」という不安が強くなっていきました。

というのも、大きな組織で働いたことがある方はお分かりかもしれませんが、組織は大きくなればなるほど、一人一人の仕事は細分化され、「組織のための仕事」「仕事のための仕事」が増えていく傾向があります。私も内向きな仕事ばかりが続き、何のために働いているのか、やりがいが見いだせない状態にありました。

私は事務系でしたので、開発や研究などの専門職としてやっていくことも難しい状況でした。さらに、不況の中で、50歳以上の社員が次々と子会社への転籍や早期退職を迫られているのを見ていました。
「このままではこの会社にずっといても、世間で通用するスキルや能力はつかないのではないか」、「将来も自分はあの先輩社員と同じような立場になってしまう」という思いが強くなったのです。

その後、転職なども考えましたが、社会人としての経験も浅く、特別な技術も持っていませんでしたので、行きたい会社は見つかりませんでした。
そこで、思いついたのが、「資格」という道だったのです。

(2) 中小企業診断士への挑戦

その頃の私は、社会人経験も浅く、資格を取って独立しよう、などという野望は持っていませんでした。とにかく、今いる会社を辞めてもやっていける力を付けたい、現状を打開したい、そのために役立つ資格を取りたい、という気持ちが強かったような気がします。

資格をいろいろ調べた結果、「中小企業診断士」という資格を見つけました。経済学部で経営を勉強していた私は、法律系の資格よりは、「経営コンサルティングの国家資格」という内容に関心があったのと、仕事をしながらでも十分合格できる、という点に魅力を感じて、チャレンジすることにしました。

1次試験は、会社の研修プログラムで安く申し込める通信教育があったので、その講座と、スクールの模擬試験などを併用して受験しました。通信教育は、確か産能大学のプログラムだったと思います。当時は1次試験も記述が多く、大変でしたが、通勤や仕事の合間も惜しまず約1年勉強して、何とか合格できました

2次試験は、当時の試験制度では、中小企業政策に関する論述と、今の2次試験と同じようなコンサルティングの事例問題でした。1次と2次の間は期間が短く、とても通信で太刀打ちできる内容ではありませんので、実践コンサルティングという専業スクールに通学しました。

答案練習や模試では芳しい結果ではありませんでしたが、現在LECで教鞭を取られている後藤先生の実務的な指導のおかげもあり、なんとか1次・2次のストレート合格を達成できたのです。

合格したときは、難関資格を突破できた喜びと、「これで会社を辞めてもやっていける」という安心で一杯でした。

しかし、中小企業診断士の合格が、実は資格の本当の難しさを実感するきっかけになったのです。

(3) 資格≒能力

中小企業診断士を取得した私は、「これで会社を辞めてもやっていける」「会社に残るにしても、評価も上がるし、行きたい部署にも行けるはずだ」と意気揚々でした。

しかし、それは浅はかな希望でした。確かに、会社では、「スゴイね」と言ってくれる人もいましたが、「それって何の資格?何ができるの?」という意見が大半だったのです。私としてはとても難しい資格だと思っていましたが、会社の評価はその程度に過ぎなかったのです。

また、転職しようにも、中小企業診断士限定で募集している会社、というのは実際はほとんどありません。資格を取った能力自体はもちろん評価されますが、経営コンサルティング自体は資格がなくてもできます。
コンサルタントとしての経験や能力がなく、コンサルティングと無関係な業種で社会人経験数年の私が、コンサルタントとして転職できるような先はありませんでした。

結局、当時の私に足りなかったのは、「資格を取った後、具体的にどうしたいのか」という目的意識でした。診断士の勉強は幅広いので、自己啓発やビジネス知識の向上、という点では十分に役立ちましたが、「会社を辞めてもやっていける人材になりたい」という目標と、当時の私にとっての診断士は合致していなかったのです。

もちろん、診断士取得をきっかけに、独立開業や転職を果たしている方も大勢いますし、資格取得前の社会人経験や、その後の努力次第では、十分可能だと思います。

しかし、当時の私にはそこまでの覚悟がなく、「ただ取っただけ」で終わってしまいました。経営に関わる難関資格というだけで、「診断士を取れば何とかなるのでは」というあいまいな動機で始めてしまったことを反省しています。

診断士としての成果としては、中小企業診断協会での勉強会でお知り合いになった方々と、共著で受験テキストを執筆、出版したことぐらいです。もらった印税はわずか数千円程度?でした。何年か経った頃には、協会の勉強会などにも出席しなくなり、あれほど苦労して試験に合格したことすら忘れつつありました。

資格を持っていることは、社会で稼げる条件の一つにはなりますが、資格があればそれでOK、ではない、ということを、診断士取得を経て実感しました。この経験がもとに、数年後にさらに難関資格である、不動産鑑定士への挑戦につながることになりました。

(4) 不動産鑑定士への挑戦

診断士資格を活用できず、ある意味挫折してしまった私は、その後も当初の会社に勤務しながら、入社当時と同じような悩みを抱えたままでいました。仕事も忙しく、出向や異動などもあり、資格とは無縁の生活が続きました。

20代後半にさしかかり、本社の海外事業を担当する部署に異動になりました。英語も苦手で、技術者でもない私は、事業計画等を作成する仕事でしたが、またもや内向きな仕事の日々でした。

そうした中で、再度資格への憧れがまたふくらんでいきました。
診断士での反省をもとに、本当に自分が目指したいのはどういう方向か、診断士で懲りたのになぜまた資格にあこがれるのか、真剣に考えました

行きついたのは、「大きな仕事がしたいわけではなく、自分しかできない専門的な仕事がしたい。小さくてもいいから組織ではなく独立して仕事がしたい。」ということでした。

今振り返ると、20代前半から、潜在的にはそういう気持ちがあったんだと思います。まだ社会人経験が浅かったので、独立なんて無理だ、と勝手に決めつけていた面がありました。また、その頃ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士の資格を取り、保険代理店として個人事務所を開業していた、妻の影響も大きかったと思います。

そこで出会ったのが、「不動産鑑定士」という資格でした。独立開業を目指す場合、弁護士、会計士、税理士、司法書士などの難関資格が中心となります。仕事を辞めてまで資格に専念するのは無謀だと思いましたので、仕事と勉強が両立できることを条件にしました。また、新卒時に不動産業界への就職活動もしていたことや、中小企業診断士の勉強で商店街やまちづくりへの興味も強かったので、これらの資格の中では不動産鑑定士が一番魅力的で、現実的に可能な選択肢だと思いました。

とはいっても、不動産と全く関係ない会社で、まわりにも不動産鑑定士なんていませんし、仕事の内容も全く分かりません。相当難しい試験であることは分かっていましたから、チャレンジするからには、資格スクールのパンフレットや書籍等の情報だけではなく、実際に仕事をしている人に話を聞いて、この仕事を目指す!と自分なりに納得する必要があると思いました。

幸い、妻がFPの勉強中にスクールでFP講師をされていた方の中に、不動産鑑定士の先生がいらっしゃり、無礼だとは思いつつも、紹介してもらってお話を伺いに行きました。

その先生は、仕事の中身だけでなく、試験の大変さや、開業後の苦労話など、懇切丁寧に教えてくださいました。今考えると、実際に有資格者のお話を伺えたことで、資格取得後のイメージを明確にできたと思います。また、生半可な気持ちではとても合格できないことを実感し、やるからには独立開業という目標を達成するまで頑張り抜くという覚悟ができました。

そして、難関資格不動産鑑定士への道のりが始まったのです。

(5) 勉強、勉強そして合格

当時、不動産鑑定士講座は、TAC、LEC、早稲田セミナーの3社が主に開講していました。シェアが大きいのはTACでしたが、テキストやカリキュラムを比較したところ、LECが一番コンパクトにまとまっていて、仕事と両立しやすそうだったので、LECの通信講座を申し込みました。

不動産鑑定士は、三大国家資格の中では弁護士や公認会計士よりは難易度が低いといわれていますが、最も大きいハードルである2次試験は、専門科目である鑑定評価理論に加えて、経済学、民法、会計学、行政法規の5科目あり、各科目それぞれで試験が一つできるぐらいの重みがあります。

本試験は、真夏の3日間ぶっ通しで、しかも行政法規以外の4科目は、長文の大問が出題され、白紙の答案用紙に論述していくというものです。以前受けた中小企業診断士とはとても比べ物にならない、非常にハードな試験でした。

特に、鑑定評価理論は、鑑定評価を行うときのやり方を定めた「鑑定評価基準」を一言一句全て暗記する必要があります。不動産の基本さえ知らない私にとっては、理解すること自体が大変でしたし、最初に基準を見たときは、「これを全て暗記するのは到底無理」と思いました。

勉強開始後は、自宅でLECのテキストと通信ビデオでインプットを繰り返し、朝夕の通勤時間や移動時間はLECの基準暗記用テープをMDウォークマンでお経のように聞きました(当時はiPodなんてもちろんありません)。スキマ時間も無駄にしないため、昼休みは一人で食事を済ませ、公園などで勉強しました。
最も時間の取れる土日は、近くの図書館やLECの自習室に朝から晩までこもり、まさに「暇さえあれば勉強」という生活を続けました。平日は少なくとも2〜3時間、土日は8時間〜10時間ぐらいは勉強していたと思います。

本試験が近づいてくると、答案練習が毎週のように行われます。通信コースでしたが、答練はスクールで受けた方がよいと思い、仕事帰りに週2回はLECに通いました。通信コースは勉強仲間もできず、孤独になりがちです。答練では、同じようにスーツ姿の人や、年配の方なども多く、頑張っているのは自分だけではない、と良い刺激を受けた記憶があります。

今振り返ると、最初の「資格を取って独立したい」という目的、動機がはっきりしていたからこそ、仕事をしながらあれだけの勉強ができたんだと思います。

答案練習や模擬試験では、思ったほど成果が出ず、一回ではやはり厳しいのか?と思った時期もありましたが、約1年以上、必死の勉強を続けた結果、一発で2次試験に合格できました。合格が分かったときは、嬉しかったのはもちろんですが、診断士のときとは違って、「もうようやく勉強をしなくて済む。」という解放感の方が強かったでしょうか。

試験を受ける前にお話を聞いた鑑定士の先生に合格を報告すると、本当に良かった、これからが勝負だから頑張って、というお言葉を頂き、とても嬉しかったです。

そして、28歳の秋、会社を辞め、不動産鑑定事務所に転職しました。資格での独立開業に向かって、ようやく歩き出すことができました。

(6) 転職〜開業

その後、転職先の不動産鑑定事務所で2年の実務経験を積み、1年の実務補習、3次試験合格を経て、晴れて不動産鑑定士登録できました。その頃は、リーマンショック前の不動産ミニバブルの時代で、いろんな評価案件が次から次へと舞い込み、多くの経験を積めました。

不動産鑑定士登録後、すぐに開業、という手もありましたが、不動産鑑定士は、他人の不動産を評価するのが仕事で、実際に自分で売買や投資をするわけではありません。鑑定の仕事をやっていく中で、不動産を扱う以上は、やはり、不動産市場の当事者である投資家の立場を経験しておく必要があると思い、不動産ファンドの会社で経験を積みました。そして、34歳の時に、ようやく自分の不動産鑑定事務所を設立し、独立開業しました。最初に鑑定士の勉強を始めてから、7年近くが経っていました。

その後は、リーマンショック後の不動産不況や、震災などもありましたが、得意先も徐々に増え、楽しく日々を送っています。仕事の波もありますが、サラリーマンと違って自分で全て決められ、頑張っただけ稼げる今の仕事にはとても満足しています。

長くなりましたが、私の今までの資格人生を書いてきました。
こんな大変なら資格なんて取る気にならない、と思われたでしょうか?
でも大丈夫です。資格には独立開業だけではなく、みなさんの目的にあったさまざまな活用方法があります。難易度も、難関といわれるものから易しいものまで様々です。

このサイトでは、私の経験で得たことを通じて、ただありきたりな資格情報をお伝えするだけではなく、資格を目指す方々が後悔することのないよう、本当に意味のある情報を発信していきたいと思います。