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過去問の解き方
どの資格試験でも、「過去問」はとにかく重要です。過去問対策を抜きして合格できることはありません。それは、次のような理由からです。
- 試験によって差はあるが、出題内容の半分〜8割程度は過去問の焼き直しとなっている。
- 過去問を解くことで、重要論点、頻出論点が把握でき、効率的な勉強ができる。
では、過去問はとにかく解きまくればいいのか、というとそうではありません。過去問を有効に活用するためには、過去問の解き方も重要になってきます。
ていねいに解く
過去問をとにかく回そうとするあまり、過去問の問題文と正解肢をそっくり覚えてしまう人がいます。問題文をみた瞬間に、考えなくても「正解は〇番」と分かってしまうような場合です。これでは、ちょっと違う聞き方や、選択肢の順番を変えられただけで答えられなくなってしまうので、意味がありません。
過去問を解くときは、過去出題された問題単位ではなく、選択肢単位で、ひとつひとつきちんと解いてください。過去問を項目順に並べた一問一答形式の問題集が有効です。間違った場合には、自分がなぜ間違ったのか、問題文のどこにひっかかったのか、テキストも使いながら確認していきましょう。
また、正誤問題では、「正しい選択肢」も重要ですが、特に、「誤っている選択肢」の誤っている箇所、誤っている理由を必ず確認しましょう。
優先度を付ける
過去問の中には、必ずといっていいほど毎回出題される重要問題から、何年かに一度出る程度のあまり重要でない問題までさまざまです。限られた時間で効率的に勉強するには、出題頻度の高い問題から優先的にマスターしていきましょう。重要度ごとにA、B、C等のランク付けがされている過去問題集を使うとよいと思います。
繰り返し解く
過去問はむやみに回せばいい、というものではありませんが、やはり一回だけではなく繰り返して解くことが重要です。
ただし、1回目で簡単に解けた問題を何度も繰り返す必要はないと思います。まずは全体を一通り解いてみて、間違った問題やたまたま正解できた問題を2回目、さらにできなかったところを3回目・・・というように、できなかったところを重点的に繰り返していくと効率的にマスターできます。
過去何年分を何回ぐらい回すべきか、というのは試験によっても違ってきます。
例えば、2級FP技能士であれば、直近3回の本試験過去問を最低3回はまわす、宅建であれば、過去10年分を5回はまわす、などです。スクールなどのアドバイスを参考にしながら、自分の勉強の進み具合とも相談して取り組んでください。